アスガルドの王、オーディンの妻フリッガ!
彼女はソーやロキの母親として知られているが、実の母親ではなかった。
フリッガの誕生・能力・活躍エピソード

本名:フリッガ(フレイヤ・フレイルドッティル)
出身:(おそらく)ヴァナヘイム
身長:180cm
体重:168.7kg
所属:アスガルドの神々、銀河評議会 など
ライバル:ラウフェイ、マレキス など
初登場:1963年「Journey Into Mystery」#92

ソーとロキの母親で、映画ではとても聡明で優しい女性として描かれていたよね。

実は原作じゃと、結構な武闘派母ちゃんなのじゃ!
・映画「マイティ・ソー」2011年
・映画「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」2013年
・映画「アベンジャーズ/エンドゲーム」2019年
・アニメ「ホワット・イフ…? 第7話」2021年
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フリッガの誕生

フリッガはヴァン神族の指導者である、フレイの娘として誕生した人物である。
ある時アース神族の支配者オーディンは、これまで敵対関係にあったアース神族とヴァン神族は一つの部族として団結し、共通の敵であるスルトと戦うべきだと主張した。
ヴァン神族の指導者であるフレイはこれに同意したが、娘のフリッガはスルトとの戦いには大きな危険が伴うことから父の身を案じて涙した。
残念ながらフリッガの心配は現実のものとなり、フレイはスルトとの戦いの中で死亡した。
その後協力関係が解消されると、アース神族とヴァン神族は再び敵対関係に戻り、長年に渡って戦争状態が続いた。
ある時オーディンは、またしてもヴァン族に対してとある提案を持ちかけた。
その内容は休戦協定の申し入れであり、最終的にはオーディンとフリッガが結婚することで二つの神族を統合することも協定には含まれていた。
フリッガは父フレイが平和を目指して決断を下したのと同じように、オーディンの提案を受け入れた。
こうして長きに渡って続いた二つの神族間の争いは終結を迎え、オーディンとフリッガが結婚したことでアース神族とヴァン神族は統合されて「アスガルド人」となった。
オーディンとフリッガの間には長女のアルドリフが誕生し、彼女は新たな種族であるアスガルド人の象徴となった。
その後、フリッガは長男のティールも出産している。
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フリッガの能力

アスガルド人の特徴
フリッガはアスガルド人に共通する超人的な特質をすべて備えている。
約20トンもの重量を持ち上げるパワー、地球人の限界を凌ぐスピード、敏捷性、バランス感覚、反射神経、スタミナ、損傷に対する耐性を持つ。
特にフリッガは物理的な攻撃による耐性が非常に高く、彼女の身体は地球人の対組織の約3倍の密度を持っている(そのため見た目よりも体重がかなり重い)。
その強度は強力なエネルギーの爆発や大口径の銃弾による攻撃を受けても怪我を負わないほどで、極端な高温、低温、圧力への耐性も備えている。
万一怪我をしたとしても、アスガルド人が持つ治癒因子のおかげで骨折程度であれば数日もあれば完全に回復することができる。
この治癒因子はアスガルド人の老化をゆるやかにする作用があり、そのためアスガルド人は人間よりもはるかに長寿である。
加えてアスガルド人は「オールスピーク」という能力を所持しているため、オーディンが統べる9つの領域の言語だけでなく、地球人や異星人が扱う様々な言語を扱ってコミュニケーションを取ることができる。
魔術を使える戦士
フリッガは訓練された戦士であり、特に剣術に優れた才能を発揮する。
また時には身を守る呪文を唱えたり、地球とアスガルドの次元間を移動する魔法を使用したりすることがある。
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フリッガの活躍

天使たち
ユグドラシルに存在する10個の領域の一つである「ヘブン」の天使たちがアスガルドに戦争を仕掛けたとき、天使の女王はオーディンを降伏させるために長女アルドリフを誘拐した。
天使の女王はアルドリフの命と引き換えに降伏を迫ったが、オーディンがそれを拒否したため、女王はアルドリフを殺害した(その後実は生きていたことが判明する)。
アルドリフが殺害されたと知ったオーディンは、自身の力を使ってヘヴンをユグドラシルの領域から切り離した。
それ以降、ユグドラシルに存在する領域は9つとなった。
しかしそれだけでは長女を殺されたことに対する怒りが収まらないフリッガは、ユグドラシルに存在する10個の領域の監視役であるノルンたちと取引を交わし、天使たちに呪いをかけるように求めた。
ノルンはその取引に応じ、呪いをかけられた天使たちは死亡した上に魂をヘラに預けられ、彼女のもとで永遠に罰せられることとなった。
アルドリフを失ったオーディンとフリッガは、その後新たにボルダーという名の子をもうけた。
しかし古代の予言によると、ボルダーの死がアスガルド人を死に至らしめる「ラグナロク」を引き起こすきっかけとなることが記されていた。
そのためオーディンは、ボルダーが敵の標的になって命を狙われることを恐れ、その存在を隠して王家とは関係のない環境で育てることにした。
そのため、ボルダーは自分が王家の血統であることを知らずに育った。
ソーとロキとの関係
オーディンにはアルドリフやボルダーの他に息子のソーがいたが、彼はオーディンとガイアの間に誕生した子どもであり、フリッガの実の息子ではなかった。
さらにアスガルドとヨトゥンヘイムの戦争の後、オーディンはラウフェイの息子であるロキを連れ帰り、養子とした。
オーディンはソーとロキの二人をフリッガに託し、自分の子どもとして育てるように頼んだ。
セレスティアルズの審判
西暦1000年頃、地球に関係する神々で構成された評議会「カウンシル・オブ・ゴッドヘッズ」は、セレスティアルズから約千年後に地球に対する審判を行うとの通達を受けていた。
そのためオーディンをはじめとする神々はセレスティアルズに対して徹底抗戦する構えを取っていたのだが、大地の女神であるガイアはフリッガやシギュンなどの女神たちを集め、男たちとは違った方法で地球を守ることを計画していた。
女神たちは人間たちの居場所を特定し、約千年にも渡る期間を費やして潜在的な遺伝的可能性を持つ者たちをピックアップし、その力を解放した。
力を解放された者たちは「ヤング・ゴッド」と呼ばれ、人類の秘めた可能性をセレスティアルズに示すための存在となった。
その後ヤング・ゴッドたちは仮死状態にされ、セレスティアルズの審判の日が来るまでフリッガの監視のもとで保存された。
そしてついにセレスティアルズが地球に戻ってきた時、人間と地球のヒーロー、エターナルズ、アスガルドの神々は力を合わせて彼らに立ち向かったが、まったく歯が立たなかった。
その様子を見届けたガイアは、最終的にヤング・ゴッドたちをセレスティアルズに献上し、人間の持つ可能性を示した。
するとセレスティアルズは地球を破壊することなく帰還し、地球滅亡の危機は女神たちの活躍によって免れた。
オールマザー・フリッガ
アスガルドとスルトの戦争の激化や、ラグナロクを食い止めるためアスガルド人の記憶を消去するオーディンの苦肉の策など、アスガルド人はその後も多くの困難を乗り越えてきた。
だがある時、ラグナロクの発動条件を知ったロキがヤドリギの矢でボルダーを殺害したことで、ついにラグナロクが現実のものとなり、アスガルドは破壊された。
ラグナロクはフリッガを含む多くのアスガルド人の命を奪ったがソーは生き残り、彼はしばらく人間として生まれ変わったアスガルド人を探す旅をすることなった。
ソーに発見されたアスガルド人たちは記憶を取り戻すことに成功し、それからしばらくしてガイア、フリッガ、イドゥンの三女神は「オールマザーズ」を形成し、団結を深めた。
オーディンは新たなアスガルド人の拠点となる「アスガルディア」で自分が不在となる際には、オールマザーズを召喚し、自分の代わりを引き継ぐよう依頼するなど、その信頼は厚いものだった。
だがオーディン不在の隙を狙ったロキがヘラと同盟を結び、凶悪なヨルムンガンドを復活させる事件が起こった。
オールマザーはヨルムンガンドをヘルに追放するために自らの命を犠牲にし、オーディン不在のアスガルディアを守り抜いた。
戦いの中で命を落としたフリッガはヴァルハラに辿り付き、そこでオーディンの鳴らすギャラルホルンの音を聞いた。
その音は、命を落とした英雄たちが生まれ変わることが可能になったことを告げていた。
復活したフリッガ
アース‐1610が多次元への侵略を行った戦闘の後、破壊された多元宇宙が元に戻った時、幸運にもフリッガは復活することができた。
その後ソーがムジョルニアを扱う能力を失い、代わりにジェーン・フォスターがハンマーに選ばれると、その事実を嫌がったオーディンはジェーンに向けてデストロイヤーを差し向けた。
フリッガはオーディンに対してジェーンへの攻撃を止めるよう説得し、ジェーンを助けようとする行動をとった。
しかしこの行動が反逆として捉えられてしまい、フリッガは捕らえられてしまった。
一方その頃、ダークエルフのマレキスは大規模な戦争を計画しており、闇の評議会を招集していた。
この動きを察知していたフリッガは、ロキを評議会にスパイとして潜入させることに成功した。
しかし捕らえられているフリッガは裁判にかけられ、厳罰が与えられようとしていた。
そこに新たなソーとなったジェーン・フォスターが現れると、フリッガへの処罰に対して抗議した。
この行動はジェーンとオーディンの戦いにまで発展したが、ジェーンの行動は周囲を動かすことに成功し、アスガルドの軍隊もフリッガを裁くことに対しての抗議に加わった。
だがその混乱の中、フリッガの背後にロキが近づき、彼は毒を塗った短剣で彼女の背中を刺した。
刺されたフリッガは昏睡状態となり、裁判は中止となった。
このロキの行動は単なる裏切り行為ではなく、後にマレキスのフリッガ暗殺計画を未然に防ぐためのものだったことが分かっている。
オーディンは昏睡状態となったフリッガをオーディン・スリープの際に使用する部屋へと連れて行き、そこで彼女を治療した。
治療には何か月間も要したが、ジェーン・フォスターの呼びかけに呼応するようにして復活を果たした。
マンゴッグの襲来
マンゴッグがアスガルディアを攻撃したとき、フリッガは軍隊を率いて敵を迎え撃つ準備をしていた。
そんな義母を心配したロキはフリッガに近づき、彼女を安全な場所にテレポートさせようと申し出た。
しかしフリッガはそれを拒否し、命を危険にさらしてでもマンゴッグと戦いアスガルディアを守る固い意志を見せた。
その後、フレイヤはオーディンとソーと共に力を合わせてマンゴッグと戦ったが、敵の力はあまりにも強大で、劣勢を強いられることになった。
だがそこにジェーン・フォスターが駆け付け、彼女はソーに変身する能力を犠牲にしてまでマンゴッグと激しく戦い、勝利した。
そのおかげでアスガルディアの破壊は免れ、フリッガたちアスガルド人も救われた。
闇の評議会との衝突
マレキス率いる闇の評議会が地球への侵攻を開始したとき、ダークエルフの暗殺者たちはアスガルド人の家に侵入し彼らが邪魔者になる前に始末する作戦を実行していた。
暗殺者はフリッガの家にも侵入し彼女を攻撃したが、なんとか撃退することに成功した。
その後、マレキスの手引きで狂暴な生き物の大軍勢がニューヨーク市に侵入を開始し、フロスト・ジャイアントの王ラウフェイがフリッガを始末するために現れた。
フリッガはラウフェイによって窮地に立たされたが、駆けつけたロキによって助けられた。
実の息子の裏切り行為に激怒したラウフェイは、ロキを捕らえると丸飲みにしてしまい、その腹の中に収めてしまった。
その光景を目撃し、ロキが死んだと思ったフレイヤは悲しんだ。
その後フリッガはアスガルド人と共にニューヨークのヒーローたちを支援し、遅れてオーディンとワルキューレも戦いに参加した。
オーディンとラウフェイの因縁の戦いにフリッガも参加したが決着がつかなかったため、ドクター・ストレンジは魔術によって一団を安全なアベンジャーズ・マウンテンへとテレポートさせた。
そこでヘイムダルがビフレストを修復して自身の剣であるホーフンドをデアデビルに託すと、フリッガとヒーローたちはビフレストを通じてマレキスの本拠地であるスヴァルトヘイムへ移動した。
そこには十の領域へとつながるブラック・ビフレストが展開されており、マレキスの軍勢が侵攻するための通り道となっていた。
フリッガたちはブラック・ビフレストを掌握することで、これ以上の敵の侵攻を食い止めようとした。
しかしその行動を察知したマレキスがブラック・ビスレストの奪還に動き出したため、フリッガはブラック・ビフレストを最終的に破壊した。
ブラック・ビフレストを破壊され激怒したマレキスは、オーディンとフリッガを捕らえると、ソーをおびき出すための人質とした。
ソーはマレキスを打ち倒すためにムジョルニアを太陽の中で鍛え直し、その甲斐あってなんとかマレキスを打ち倒すことに成功したのだった。
その一方でラウフェイに飲み込まれたロキはというと、デアデビルが投げたヘイムダルの剣までもをラウフェイが飲み込んだことで、腹の中でロキがその剣を受け取り、ラウフェイの腹を切り開いて倒し、危機を脱することに成功していた。
こうして闇の評議会の計画は全て失敗に終わり、地球の英雄とアスガルドの戦士たちの勝利で幕を閉じた。
戦いの後オーディンはアスガルド王の座を退き、フリッガと十界を超えた王国への旅行へと出かけた。
しかしその旅行でオーディンの態度があまりにも頑固だったのでフリッガは愛想を尽かし、最終的に彼女はオーディンのもとを離れ、狩猟の神として生まれ変わった。
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フリッガの強さ

パワー:B
耐久力:A⁺
スピード:C⁺
知能:C⁺
エネルギー:A⁺
戦闘スキル:C⁺

というわけで、フリッガの強さは・・・
B⁺ なのじゃ!!
映画とは違って自ら戦場に出て戦うタイプの女性だったのじゃ。

政略結婚という形でオーディンと結婚し、それでアスガルド人が誕生したのも面白いね。
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しかし本作は、ただのスピンオフでは終わっていないことが最近判明しました。
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