孤高の天才科学者ハイ・エボリューショナリーが作り上げた、もう一つの地球「カウンター・アース」。
彼は人類を、たったの7時間で作り上げた。
ハイ・エボリューショナリーのカウンター・アースの誕生・エピソード
創造主：ハイ・エボリューショナリー
場所：アース-616の太陽の向こう側
住民：地球人と似た生命体
質量：地球の10分の1
初登場：1972年「MARVEL PREMIERE」♯1
映画では、ハイ・エボリューショナリーが目指す理想の世界を実現するための実験場として登場していたよね。
原作でも似たような設定なのじゃが、異なる部分の方が多いのじゃ！
・映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー：VOLUME3」2023年
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ハイ・エボリューショナリーのカウンター・アースの誕生
ある時インフィニティ・ジェムの一つであるソウル・ジェムを手に入れ、天啓を受けたハイ・エボリューショナリーは、太陽の向こう側に地球から取り出した溶岩の塊を浮かべると帯電させ、そこに隕石やスペースデブリといった質量が引き付けられるようにした。
そうして彼は地球と月の正確なレプリカを作り上げ（質量は10分の1）、次に生命を誕生させるためにバイオ光線を照射した。
すると生命の進化プロセスが早まり、通常は数千年かかるところをたったの約7時間で人類に似た生命体が誕生するまでに至らせた。
ただし、ハイ・エボリューショナリーは人類が決して「悪意」を持たないように設計し、進化させていった。
こうして争いの無い平和なはずの地球「カウンター・アース」は誕生したが、星と人類を作り出したハイ・エボリューショナリーは疲れ果て、気絶するように休息した。
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ハイ・エボリューショナリーのカウンター・アースについてのエピソード
植え付けられた悪意
カウンター・アースが完成し、ハイ・エボリューショナリーが疲労のあまり気絶している間、深刻な問題が発生していた。
カウンター・アースを作成した頃のハイ・エボリューショナリーは、地球の動物を改良して半人半獣の存在へと進化させた「ニューメン」を引き連れて宇宙へと旅立ち、「ワンダゴアⅡ」と名付けた惑星に入植していた。
そのニューメンの中には悪意を持って誕生してしまった失敗作「マン・ビースト」らも含まれており、マン・ビーストは生命の進化過程を操作して人類に「残虐性」や「憎悪」を吹き込んでしまった。
目を覚ましたハイ・エボリューショナリーは、カウンター・アース内の人類が争い合っている様を目撃すると、すぐにこれがマン・ビーストの仕業であることに気付いた。
ハイ・エボリューショナリーは仕方なくカウンター・アースを破壊し、また最初から作り直そうとしたのだが、それを止めたのがヒム（後のアダム・ウォーロック）だった。
カウンター・アース内の人類は既に20世紀後半並の文明を築いており、それを破壊することは大量虐殺に等しい行いだった。
ヒムはカウンター・アース内に潜伏しているマン・ビーストを探し出して倒し、争う必要のない平和な世界をもたらしてみせると主張したため、ハイ・エボリューショナリーは彼に任せてみることにした。
ハイ・エボリューショナリーはヒムに新たな名である「ウォーロック」とソウル・ジェムを与え、カウンター・アースへと送り込んだ。
カウンター・アースに到着したウォーロックは、マン・ビーストの目的が核戦争を勃発させてカウンター・アースを破滅させることだと知った。
そのためにマン・ビーストはアメリカの大統領に成り済ましており、世界に向けて宣戦布告を宣言しようとしていた。
ウォーロックはカウンター・アース内のリード・リチャーズやドクター・ドゥームと接触し、協力を求めようとするも失敗。
その一方で、ウォーロックが邪魔をしに来たことを知ったマン・ビーストは、この世界のハルクを洗脳してウォーロックを襲わせた。
だがハルクの洗脳を解くことに成功し、逆に仲間にすると、その後雷神ソーも仲間に加えることができた。
マン・ビーストら悪意を持ったミューメンたちとの戦いは熾烈を極め、ウォーロックは一度は敗北を喫するも、復活するとジェムの力を使ってマン・ビーストを進化前の無害なアカオオカミの姿に戻した。
こうしてカウンター・アースに平和が戻り、破壊は免れた。
ギャラクタスの脅威
アダム・ウォーロックが去った後も、ハイ・エボリューショナリーはカウンター・アースの観察を続けていた。
そしてある時、マン・ビーストを軽く凌駕する最大級の脅威、ギャラクタスが現れた。
惑星を栄養源にするギャラクタスに目をつけられたカウンター・アースの未来は破滅へと向かっていたが、ハイ・エボリューショナリーはファンタスティック・フォーに救援を要請し、一時的に食い止めることに成功する。
その間にカウンター・アースの代わりに故郷の惑星ポパップを提供すると申し出たインポッシブルマンが現れたため、ギャラクタスはポパップで腹を満たしたが消化不良を起こして命を落としかけた。
見かねたハイ・エボリューショナリーはギャラクタスを治療したことで恩を売り、今後カウンター・アースに手を出さないことを約束させた。
盗まれたカウンター・アース
それからしばらくして、カウンター・アースは宇宙的存在ビヨンダーに目をつけられ、彼の指示で働く運送屋「プライム・ムーバーズ」によって盗まれてしまった。
ハイ・エボリューショナリーはヒーローたちに協力を要請し、シング、ムーンドラゴン、スターホーク、ハー（アダム・ウォーロックの女性版人造人間）がプライム・ムーバーズを追跡した。
プライム・ムーバーズに追いついたヒーローたちは、運送屋のリーダーであるスフィンクソーから、カウンター・アースはビヨンダ―の研究対象になったため、彼の博物館へと送られるとの説明を受けた。
それを聞いたハイ・エボリューショナリーは、本来の地球よりも質量が足りないことで今後カウンター・アースが不安定な状態になるのではないかという不安を理由に、ビヨンダ―への譲渡に同意したのだった。
しかしカウンター・アースを失ったハイ・エボリューショナリーは、次なる研究の目標として人類を宇宙的存在ビヨンダ―と同位の存在にまで高めるという無謀な挑戦をするようになり、精神に異常をきたしていくことになる。
その後のカウンター・アースの行方については不明な点が多く、一説ではサノスがインフィニティ・ガントレットを使用した際に破壊されたとも言われている。
しかし、悪意を持たないニューメンたちの楽園になったとの説もある。
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ハイ・エボリューショナリーのカウンター・アースのまとめ
というわけでカウンター・アースとは、人類の争いに辟易したハイ・エボリューショナリーが、悪意を持たない人類たちのみで構成された社会を作り出すための実験場だったのじゃ。
確かにそんな世界があったら最高だけど、宇宙的な天才科学者でも実現はかなり難しかったんだね。これだから人間って奴等は・・・。
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しかし本作は、ただのスピンオフでは終わっていないことが最近判明しました。
映画「スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム」にて、ドクター・ストレンジがマルチバースの扉を開いてしまったことにより、「ホワット・イフ…?」で語られたキャラクターたちが「ドクターストレンジ／マルチバース・オブ・マッドネス」に登場する可能性が浮上したのです。
「マルチバース・オブ・マッドネス」の予告映像や宣伝ポスターなどに、アニメで登場した人物やアイテムと見られる存在が確認されています。
そして実際に、アニメで初登場を果たした「キャプテン・カーター」が「マルチバース・オブ・マッドネス」にも登場して大きな話題となりました。
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