【X-MEN】バンシーの強さ・能力について解説！【マーベル原作】

音波を操るミュータント、バンシー！

彼はX-コァ創設に尽力した人物でもある。

バンシーの誕生・能力・活躍エピソード

バンシーの誕生

ショーン・キャシディは、アイルランドの名高いキャシディ一族に産まれ、ドラゴンとの戦いや乙女の救出などファンタジーな世界に憧れる少年時代を過ごした。

思春期になると、ショーンは声で強力な音波を作り出すというミュータントを発現したが、そのことは周囲に隠すことにした。

というのも能力を使用した際、近くに住む老人たちがその声を聞いて、アイルランドに伝わる怪物「バンシー」が現れたと騒ぎ立てたからだった。

ショーンのいとこであるブラックトム・キャシディも能力を発現させたが、周囲には秘密にしながら過ごすことを選んだ。

ショーンとブラックトムは、メーブという同じ女性を好きになってしまい、恋のライバルとなった。

メーブは両者と実際に付き合い、気持ちが揺れ動いたものの最終的にショーンを選び、ブラックトムは潔く身を引いた。

その後ショーンとメーブはめでたく結婚したが、ブラックトムは失意の中で傭兵団への参加や違法な事業に手を出すようになった。

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バンシーの能力

音波を作り出す能力

バンシーは声を使い、強力な音波を作り出す「オーディオキネシス」能力を持つ。

声と共に放たれた音波は「ソニック・スクリーム」と呼ばれ、対象を吹き飛ばす。

また音波でシールドを作ることも可能で、音波を操ることで自由に空を飛ぶこともできる。

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バンシーの活躍

人生の絶頂と転落

大学卒業後、ショーンはイ​​ンターポールのエージェントになり、新人エージェントとしてテロ組織ヒドラや、ロシアのミュータント連続殺人犯アルカディ・ロソビッチ（後のオメガ・レッド）と戦った。

仕事が激務すぎるあまり、ショーンは何ヶ月も家に帰れず、家族と連絡も取れない状態でいたため、その間に妻のメーブが娘のテレサ（後のサイリーン）を出産した。

しかし、メーブとテレサはすぐにテロリストの爆撃に巻き込まれてしまい、二人とも死亡したと思われた。

妻の訃報を受けて帰宅したショーンは、悲しみに打ちひしがれ、これ以上なく不幸のどん底にいた。

それを見た周囲の人間は彼をこれ以上悲しませないため、メーブに娘が生まれていて、その娘まで命を落としたという事実を伝えられずにいた。

しかし、実はテレサは密かに救出されており、叔父であるブラックトムに引き取られていた。

ショーンが戻ってきてメイブの死を知ったとき、ブラックトムはテレサについて真実を話そうと考えていた。

しかし、悲しみに狂い我を忘れたショーンがブラックトムに対して、メーブが死んだのはお前が近くに居なかったからだと激しく非難した上に、怪我を負わせてしまった。

この件で激怒したブラックトムは、冷静でないトムにテレサを預けることはできないと判断し、彼女を秘密裏に育てることにしたのだった。

その後ショーンは妻の死を忘れるため仕事だけに打ち込むようになり、ニューヨーク市警に異動して、そこで若い頃のエマ・フロストと出会っている。

またインターポールに戻ると、アルバータ州カルガリーでローガン（後のウルヴァリン）にも遭遇した。

ファクター・スリーへの強制加入

数年後、帰国したショーンは犯罪者となってしまったブラックトムを捕らえるための捜査を指揮し、従弟を法廷の場に立たせた。

ブラックトムは終身刑を宣告されたが、テレサを遠方の私立学校に通わせていたため、ショーンはまだ娘の存在に気付かなかった。

ショーンのミュータント能力が便利であることに気付いたインターポールは、彼に対してアメリカの新興ミュータント破壊組織「ファクター・スリー」への潜入任務を言い渡した。

しかしこの任務を拒否してインターポールを辞職したショーンは、ある時自暴自棄になって能力を使用して小さな犯罪に手を出してしまった。

すると、その行為が皮肉なことにファクター・スリー の目に留まり、副リーダーのチェンジリングから勧誘を受けた。

ショーンが拒否すると、爆弾が取り付けられたヘッドバンドを無理やり頭部に着用させられ、言いなりとなってしまう。

「バンシー」というコードネームを与えられたショーンは、ファクター・スリーの一員として犯罪任務を遂行する日々を仕方なく送った。

ファクター・スリーとX-メンが対立した時、チャールズ・エグゼビアはバンシーの頭から爆弾を取り除き、解放してやった。

バンシーはX-メンに感謝し味方につくと、ファクター・スリーを倒す手伝いをした。

新たな役割と新たな出会い

初代X-メンが消息を絶った時、チャールズ・エグゼビアはバンシーと他数人のミュータントに声をかけ、新たなX-メンを作った。

新たなチームは初代X-メンを見つけ出し、救出することに成功したのだが、バンシーはチームに若者しかいないことを気にしていて、任務が終わったら去ろうと考えていた。

しかしエグゼビアとチームリーダーのサイクロプスは彼にとどまるよう説得し、未熟なミュータントたちの指導者としての役割を引き受けた。

また、経験豊富な彼の存在は、エグゼビアとサイクロップスが不在の時はリーダーの代役として指揮を任せるのに適任だった。

その活躍はエグゼビアの宿敵マグニートーからも、「新X-メンの中で唯一手ごわい敵」として評価されるほどだった。

また、バンシーはエグゼビアの友人で遺伝学者のモイラ・マクタガートと出会うと、長期にわたる恋愛関係になった。

因縁の決着

バンシーが一族の財産を相続したとき、彼とX-メンは復讐に燃えるブラックトムと彼の味方になったジャガーノートによって待ち伏せされ、激しい戦闘になった。

その後、バンシーはモーゼス・マグナムによる日本沈没計画を「ソニック・スクリーム」という技によって阻止したが、声帯に深いダメージが残った。

万全の状態で戦うことができなくとも、バンシーはX-メンを支援し続け、モイラの息子で殺人的なミュータント、プロテウスを倒すのにも一役買った。

しかしバンシーの声帯が完全に回復することがないと分かると、彼はX-メンからの引退を決意し、傷を癒しながらミューア島でモイラの研究助手として働いた。

そうして数年間、バンシーは恋人と共に穏やかな生活を送ることができたのだが、サイリーンと名乗る娘のテレサがついに彼の前に現れた。

サイリーンを連れて現れたブラックトムは、X-メンとスパイダーウーマンによって倒され、そこでようやく本当の親子関係が明かされることになった。

これまで一度も顔を合わせたことも、お互いに存在すら知らなかった家族との関係は、両者とも最初はぎくしゃくしたものになったが、二人は徐々に親子としての関係を築いていった。

回復

バンシーは深刻な声帯へのダメージを未だに抱えており、万全な状態で戦えない日々が続いていた。

だが、その後の任務でモイラが作成した解毒剤によってある程度回復し、さらにその後のリーバーズによるミューア島への襲撃の事件でに撃たれたとき、モーロックスのヒーラーから治療を受けると、撃たれた傷だけでなく声帯のダメージも回復した。

リーバーズの撃退を手伝った後、バンシーはフォージと協力して、行方不明になったX-メンのメンバーを世界中で探しまわる旅に出た。

そのおかげでX-メンは徐々に再編成され、バンシーもグループに再び加わると、ミューア島とその住民をシャドウキングから解放するのに役立った。

ジェネレーションX

地球外生命体のファランクスが襲来した時、バンシーはジュビリー、エマ・フロスト、乗り気でないセイバートゥースらと協力して、10代の若きミュータントグループを救出した。

若きミュータントの一人ブリンクは、勝利を決定づけるために自らを犠牲にしてしまったが、残りのメンバーたちは保護され、バンシーとエマを共同校長とした「マサチューセッツ・アカデミー」で学ぶことになった。

バンシーとエマは、慣れない環境と意見の食い違いから何度も衝突したが、次第に尊重し合える仲になると、生徒であるジェネレーションXとの強い絆を築くことができた。

X-コァの創設

バンシーの恋人であるモイラがレガシーウイルスに感染し、ミスティークがミューア島を爆撃したことで、彼女は死亡した。

バンシーは愛する女性の二度目の死を受け入れることができず、大量にアルコールを摂取するようになった。

バンシーのアルコール依存症は、エマの不安定な倫理観や、学校運営の資金調達問題などと結びつき、ジェネレーションXプログラムの解散につながった。

ショーンはアイルランドに戻ると酒を断ち切り、ファクター・スリーやインターポールによって凍結されていた様々な犯罪者の銀行口座から資金を得た上に、放棄されたA.I.M.の技術すらも使用して、準軍事ミュータント警察部隊「X-コァ」を創設した。

X-コァには元ジェネレーションXの学生など、様々なボランティアのミュータントが集まり、捕えた犯罪者ミュータントのマインドマスターの能力を使用して、他の犯罪者ミュータントを施設で働かせた。

X-コァは急成長を遂げ、ヨーロッパをはじめとするさまざまな当局によって認可されたものの、ミスティークが施設に潜入し、組織を乗っ取ろうと画策していた。

ミスティークはバンシーの支配から犯罪者たちを解き放つと、バンシーの喉を切り裂いて声が出ないようにした。

X-メンとX-コァは逃亡した犯罪者の暴走をすぐに止め、アビスの助けを借りてバンシーもミスティークを倒すことができた。

しかし残念なことに、X-コァのメンバーは何人か死亡し、犯罪者が逃亡したパリの街は荒らされてしまっていた。

バンシーは怪我によって能力を再び失い入院を余儀なくされ、X-コァも解体となったが、残ったメンバーはエグゼビアの下でX-コーポレーションを形成した。

バンシーの死

チャールズ・エグゼビアが失踪した事件について、バンシーは独自に重要な情報を発見した。

この情報をX-メンに託すため、彼は民間航空機に搭乗してアメリカに戻ったが、その途中でヴィランのバルカンがX-メンのブラックバード・ジェットの制御を奪い、バンシーの乗る飛行機と衝突させようとした。

バンシーは飛行能力を持つため自分だけ逃げることは可能だったが、民間航空機に乗る乗客を守るため盾となり、空中爆発に巻き込まれて死んだ。

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バンシーの強さ

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